班ごとに取り組んだ研究成果を発表する益田高校の生徒=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ
班ごとに取り組んだ研究成果を発表する益田高校の生徒=益田市有明町、島根県芸術文化センター・グラントワ

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている益田市七尾町、益田高校の生徒が7日、同市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで2024年度の研究実践活動の成果を発表した。3、4人の班ごとに自分たちで考えて、取り組んだ課題を紹介した。

 発表会は生徒が自分の考えを伝える技術を習得し、思考を整理する力を培うのを目的に開き、1、2年生約240人が参加した。

 発表者は手作りの掲示物を示し「山陰道開通後、益田への観光入り込み客増加に何が必要か」「ダニが好む場所」といったテーマを同級生らに説明した。

 2年、一ノ谷竜樹(りゅうき)さん(17)ら4人の班は「キャラクターで益田を盛り上げよう」のテーマで発表した。昨年開催された全国山城サミットに合わせ、柴犬をモチーフに益田氏の居城・七尾城のキャラクター「カネテル」を考案。ステッカーにしてサミットの来場者500人に配った。

 一ノ谷さんは、複数の来場者から「口ひげはない方がよい」と指摘を受け、サミット後、萩・石見空港売店用として口ひげなしのキャラクター「キャプテンかねてる」を作ったことを紹介。「キャラクターはさまざまな意見を取り入れて作ることが大切だと分かった」と話した。(中山竜一)