「在宅ワークになってからの方が、お迎えの時間が遅くなって、保育士と保護者の間に不要な不信感が生まれてしまうのです」
都内の認可保育園の園長が嘆く。新型コロナウイルスの感染が拡大するまでは、育児休業中や短時間勤務の保護者が16時ごろから延長保育になる前の18時半までの間に順々にお迎えにきていた。それが、保護者の在宅ワークが始まってからは皆がそろって18時半にお迎えに来るようになったという。お迎えラッシュで保育園の玄関先や保育室は3密状態。保護者と帰り支度の園児であふれかえり、保育士は保護者に子どもの一日の様子を伝える間もなくなった。
今まではスーツ姿で送り迎えしていた父親が、在宅ワークになってからポロシャツにチノパンというラフな姿で子どもを送るようになると、親が休みだと子どもが感じて情緒が不安定になってしまう。すると若い保育士が...
【今週の視点論点】コロナ禍の中の保育園 保育士と保護者の相互理解を ジャーナリスト 小林美希
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