住民(右)にチラシを配る参加者=島根県邑南町矢上、あいタウンアベル
住民(右)にチラシを配る参加者=島根県邑南町矢上、あいタウンアベル

 島根県川本、美郷、邑南の3町で14日、川本署が詐欺被害防止の啓発チラシを配った。署員らがバレンタインデーと年金の支給日に合わせ、チョコを同封したチラシを手に「そのおいしい話、チョコっと待って」と呼びかけた。

 チラシには近年、増加する交流サイトでの投資詐欺やロマンス詐欺について記し、会ったことのない人からの投資の勧誘やアプリなどに注意するよう呼びかけた。

 邑南町では署員や石見地域安全推進員ら12人が、スーパーや金融機関で町民にチラシ200部を配布した。川本署の管内全体では約400部を配った。川本署生活安全刑事課の林正樹課長は「冷静になると気付けることもある。投資や振り込みを持ちかけられてもすぐに対応せず、チョコっと待つ余裕を持ってほしい」と注意を呼びかけた。

 2024年の県内の特殊詐欺の被害件数は前年比7件増の78件、被害金額は約1億5400万円だった。(吉野仁士)