抱負を述べる石見智翠館の山崎凌夢主将
抱負を述べる石見智翠館の山崎凌夢主将

 第103回全国高校野球選手権大会(9日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、オンライン形式で行われ、島根代表の石見智翠館は第7日の第1試合で弘前学院聖愛(青森)との対戦が決まった。鳥取代表の米子東は開幕試合で日大山形と戦う。
 新型コロナウイルスの感染対策のため、出場校の主将がリモートで参加した。
 今春の選抜大会で準優勝した明豊(大分)は第4日の第2試合で専大松戸(千葉)と対戦することが決まった。春夏連覇を達成した2018年以来の夏の甲子園に挑む大阪桐蔭は、第5日の第1試合で選抜大会8強の東海大菅生(西東京)と当たる。
 第3日第3試合の神戸国際大付(兵庫)ー北海(南北海道)は、選抜の開幕試合と同じ顔合わせとなった。
 選手宣誓は小松大谷(石川)の木下仁緒主将が務める。春は観客を制限して実施したが、今大会は一般客への入場券販売は行われない。スタンドへの入場は学校関係者に限られる。

 石見智翠館、米子東ともに東北勢との戦いになった。両校は中止となった昨年大会を挟んで2大会連続の出場。大舞台に向けて気持ちを引き締めた。
 石見智翠館がぶつかる弘前学院聖愛(青森)は8年ぶり2度目の夏の甲子園。県大会5試合で7本塁打の打力が持ち味で、八戸学院光星や青森山田などの強豪を倒して勝ち上がった。石見智翠館の山崎凌夢主将はオンラインインタビューで「試合ができる喜びをかみしめている。投手だけでなく、守備や打撃も注目してほしい。特別なことをするのではなく、県大会同様に自分たちの野球をする」と誓った。
 大会第7日の登場と初戦まで時間が空くことに、末光章朗監督は「調整の期間はしっかりつくれる。出せる力を出し切ることだけに集中したい」と話した。
 大会初日の開幕試合を引き当てた米子東の長尾泰成主将は「終盤に勝負をかけられる我慢強いチーム」と持ち味をアピール。「まず1勝し、1回でも多く勝って校歌を歌いたい」と35年ぶりとなる夏の勝利に向けて意気込んだ。
 対戦する日大山形は4年ぶり18度目出場の強豪校。チーム打率3割6分2厘で上位から下位まで力のある選手がそろう。米子東の紙本庸由監督は「守備や走塁で細かいミスがあったので、甲子園には修正して臨む。流れが来るまで我慢比べに持ち込みたい」と初戦を見据えた。