医療従事者(右)から仕事内容について話を聞く生徒=島根県邑南町矢上、矢上交流センター
医療従事者(右)から仕事内容について話を聞く生徒=島根県邑南町矢上、矢上交流センター

 島根県邑南町で4日、大学生や高校生に医療福祉系の専門職に興味を持ってもらうための交流会があり、病院や高齢者施設で働く専門職から仕事内容ややりがいを聞き、進路の参考にした。

 同町が主催し、看護師や薬剤師、介護福祉士など17人が8ブースに分かれ、参加した大学生と矢上高校生ら19人と交流した。言語聴覚士や患者の日常生活の動作を補助する作業療法士など、普段は接することの少ない職種の仕事内容を生徒らは興味深そうに聞いた。

 管理栄養士のブースでは仕事のやりがいについて「自分が考えた献立で患者さんが元気になった時がうれしい」と、生徒と談笑していた。生徒からも「なぜ今の仕事を選びましたか」「どんな勉強をしましたか」と質問が飛び、約2時間交流した。

 作業療法士を目指しているという矢上高校1年の飯石羚生(れん)さん(16)は「調べるだけでは分からない現場の生の声を聞くことができて参考になった」と話した。(吉野仁士)