全国の新規感染者数の推移
全国の新規感染者数の推移

 新型コロナウイルスは4日も拡大が続き、国内の過去最多を更新する1万4207人の新規感染者が報告された。国内の新規感染者数は、東京の4166人をはじめ、埼玉や千葉、京都、福岡など14都府県で最多となった。関東ではインド由来のデルタ株の割合が9割に達したと推定されることも判明した。 

 

 政府の対策分科会の尾身茂会長は4日の衆院厚生労働委員会で、緊急事態宣言の全国への拡大について「当然議論の対象とすべきだ」との考えを示した。感染急拡大について「オリンピックが人々の意識(気の緩み)に与えた影響はある」と語った。

 菅義偉首相は、北海道、京都、福岡など5道府県に適用している新型コロナのまん延防止等重点措置の地域を拡大する意向を記者団に表明した。政府は福島、茨城、栃木、群馬、静岡、愛知、滋賀、熊本の8県を追加し、計13道府県とする方針。8県の期間は今月8日から31日まで。5日の専門家らによる基本的対処方針分科会に諮る。

 厚生労働省に新型コロナウイルス感染症対策を助言する専門家組織は4日、会合を開き「全国の多くの地域で新規感染者数が急速に増加しており、これまでに経験したことのない感染拡大が継続している」との分析結果をまとめた。

 「重症者数が増えており、今後死亡例も増加に転じていく可能性がある」と指摘。特に東京では、20~50代を中心に入院者の増加が継続しているほか、40~50代の重症者が急激に増えており「一般医療の制限が生じており、通常であれば助かる命も助からない状況になることが強く懸念される」と訴えた。

 会合に提出された国立感染症研究所の推計によると、新規感染者のうちデルタ株に感染した人が占める割合は、8月初旬時点で関東で約90%、関西で約60%に達した。