浜田市三隅町井野の井野まちづくりセンターで、閉校した旧井野小学校の思い出を伝える展示会が開かれている。子どもたちが作った教室の案内板や卒業工作約100点が懐かしさを感じさせる。
旧井野小は1875年に開校、2013年3月末、閉校し、5千人以上の卒業生を送り出した。市によると、25年度中に校舎を解体する予定という。
展示会は解体前に学校で作った作品の数々を住民に見てもらおうと、センターが企画した。
1994年度の卒業生が作った「ぼくらの冒険マップ」は、学校周辺の集落の名前や寺の所在地に加え、観察できる植物や動物を、絵を交えて分かりやすく紹介した。教室の案内板は木板に学年の数字や「いつもピカピカ」などの標語が入り、当時の風景を思い出させてくれる。
校庭に相撲場があった昭和のモノクロ写真や、アルバムも手に取って見ることができる。井野小を卒業した若菜洋子センター長(69)は「地元の人が作ってくれた給食がすてきな思い出。いろいろな世代が懐かしく見てくれる」と喜んだ。
午前8時半~午後5時。土日祝日休館。(宮廻裕樹)