クラクションを鳴らすよう伝えるブロガーちくまサラさんの漫画の一こま(ブログ「千曲がり奮闘記」ホームページhttps://chikumasara.blog.jp)
クラクションを鳴らすよう伝えるブロガーちくまサラさんの漫画の一こま(ブログ「千曲がり奮闘記」ホームページhttps://chikumasara.blog.jp)

 車に閉じ込められたらクラクション、子どもに教えよう―。福岡県中間市の保育園で送迎バス内に5歳男児が取り残され熱中症で死亡した事件に心を痛め、悲劇を繰り返さないようにと長崎県のブロガーちくまサラさん(38)が描いた漫画が、会員制交流サイト(SNS)上で拡散され、関心を集めている。

 長女(6)と長男(2)の子育て漫画をブログで発信するちくまさん。7月30日に事件を知り、仕事で車を使う夫との会話で、緊急時にクラクションを鳴らせば周囲の注意を引け、助けを呼べると知った。「目からうろこだった」。気付いていない人も多いと思い、急いで漫画を描き、翌日朝に公開した。

 「早速子どもに教えた」「実際にクラクションを押してみた」。小さな子を持つ親から大きな反響があり、瞬く間にSNS上で拡散。ちくまさんは「鳴らすと『怒られる』と考える子もいる。家庭で日頃から緊急時の対応を話し合うことが大切だ」と話す。

 JAFの担当者は子どもが運転席に入ることで誤ってアクセルを踏むなど別の危険もあると指摘。「短時間でも子どもを車に残さないことが第一だ」と呼び掛けている。