【出雲】島根県吉賀町出身のファッションデザイナー森英恵さんの長男、森顯(あきら)さん(75)らがこのほど、出雲市大社町杵築東の出雲大社で「古流剣道」の演武を奉納した。
古流剣道は相手と競うのではなく、居合や一人稽古などを披露し、伝統文化を伝える。演武の奉納は世界平和を願って、森さんが代表を務める武道振興会(東京都)が全国の各流派に呼びかけ、鹿島神傳直心影流(かしましんでんじきしんかげりゅう)や小野派一刀流など4派が参加した。
奉納は神楽殿であり、関係者約30人が見守る中、森さんら男女20人が剣を手にし、勇壮で流れるような美しい演武を披露した。静寂の中、「ヤー」と気合の入ったかけ声が響いた。
奉納は今回で6回目。演武を終えた森さんは「出雲大社でこのような奉納ができるのは素晴らしいこと」と話した。(佐野卓矢)













