箸が供えられた斎場で「清米」を舞う錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社
箸が供えられた斎場で「清米」を舞う錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社

 【出雲】「箸の日」の4日、出雲市斐川町併川の万九千神社(錦田剛志宮司)で、生活に欠かせない箸に感謝し、無病息災を祈る「御箸感謝お焚(た)き上げ祭」があった。故人の思い出深い箸などを境内に設けた斎場で炊き上げ、さまざまな縁を結んだ箸に思いを寄せた。

 斎場には、各地から寄せられた木や竹でできた約1500膳の箸が供えられた。

 奉納者や氏子ら約30人が見守る中、錦田宮司(52)が祝詞を奏上した後、箸の一部を炊き上げて奉納者の健康を祈り、はらい清めの舞「清米」を舞った。

 お焚き上げ祭は「縁結び箸」などを販売する「ひらの屋」(出雲市平田町、平野裕二社長)が企画。昨年から協力が得られた万九千神社で供養している。

      (松本稔史)