ー人手不足が深刻化する中、企業にとって、人材の定着が重要な課題になっています。
当社では、企業の人材育成を支援しています。新卒者の採用は競争が厳しく、既存の人材をいかに定着させ、育成していくかが中小企業にとって特に大切になっています。従来管理職向けの研修などを手がけてきましたが、若手との接し方など、その場では理解してもらっても定着しないケースもありました。現在は研修に加え、長期間関わるコンサルティング業務に力を入れています。
ー若者の離職率が高くなっています。
若手社員と中堅以上との意識の乖離(かいり)、コミュニケーション不足を感じています。多様な価値観で育った若手社員は一方的に指示されることに抵抗を感じます。なぜ(その業務が)必要なのか説明が欲しいと思っています。(遂行することが)当たり前だと感じているベテラン社員は戸惑い、ハラスメントと言われることを恐れて関わりを避け、若者も職場に居づらくなってしまいます。
当社では、新人社員から経営者まで「1on1面談」をします。すると実は、若手社員の特技を上司が知らなかったり、上司の期待が若手に伝わっていなかったりします。第三者が間に入り、橋渡し役になることで社内の雰囲気がよくなり、コミュニケーションも活発化します。上司からの期待を理解できたことで、自らリーダー役を買って出るようになった若手社員もいました。
ー行政からの委託で、求職者の職業訓練も実施しています。
パソコンや簿記、ビジネスマナーを教え、検定を積極的に受けてもらっています。実は自分も早期離職を経験しました。しかし、別の職場で褒めてもらったり、スキルが身に付いたりすることで自信がつき、今では人前で話す仕事をしています。検定に合格したりすることで、達成感を持ち「自分でいいんだ」と自己効力感を持ってもらうことが、キャリアを開拓する上での大きな後押しになります。多くの方の人生に関われることが、この仕事の喜びです。


私は、人前で話すのも苦手、勉強も苦手、自分に良いところなんて何もないと思っていましたが、なんと話すことを職業に、さらに経営者になりました。
人生は自分がどうあるかで変わります。自分で限界を決めつけず、自分を信じて行動してみてください。そこには必ず自分にとって必要な経験が待っています。

江角尚子=島根県出雲市出身(46歳)2017年に現職に就任。
中小企業数社の勤務経験を経て、2011年に当社へ創業とともに入社。
子育てもほぼ一段落し、自分へ時間を使えることが増えました。
最近は英会話習得のために時間を使うことが多く目指すはロスオリンピック!と思っています。












