参加者に打ち方を指導する石川佳純さん(左)=浜田市黒川町、県立体育館
参加者に打ち方を指導する石川佳純さん(左)=浜田市黒川町、県立体育館

 五輪で3大会連続してメダルを獲得した、卓球女子元日本代表の石川佳純さん(32)を招いた卓球教室が30日、浜田市内であった。参加した島根県内の幼児から中学生までの88人が、世界で戦い続けた石川さんからスマッシュの打ち方といった技術と、上達するための心構えを学んだ。

 石川さんは会場内にある複数の卓球台を回り、身ぶり手ぶりを交えてバックハンドなどを指導。「膝を使って打つイメージで」などと、分かりやすい言葉をかけ、体の使い方をアドバイスした。

 参加者の質問に答えるコーナーでは「勝っても負けても自分の映像を見て、良かった点や悪かった点をノートに書き、練習に生かしていた」と現役時代の習慣を紹介した。

 浜田市立第一中学校1年の杉本奏依(かなえ)さん(13)は「アドバイスが的確で分かりやすかった。教えてもらったことを意識して練習し、試合でできるようにしたい」と話した。

 卓球教室会場の県立体育館(浜田市黒川町)で、かつて試合をした経験があるという石川さんは「久しぶりに来ることができて良かった。教室が何かのきっかけになればうれしい」と振り返った。

 教室は石川さんが47都道府県を回り、卓球の魅力を伝えるイベントの一環。浜田亀山ライオンズクラブが主催した。(三浦純一)