島根県隠岐地域では初めてとなるボードゲームカフェが7日、隠岐の島町中町にオープンした。「野外レジャーが盛んな隠岐をインドア派にも楽しんでもらおう」と地域おこし協力隊が企画。西郷港フェリーターミナルそばの立地を生かし、島内外との交流につなげる。 (森山郷雄)
出店したのは、地域おこし協力隊の野一夢二さん(28)と柴田哲朗さん(28)。大学時代の同級生で、趣味のボードゲームを通じて世代を超えた遊びの場をつくろうと、クラウドファンディングなどで資金を集めた。
店名はフランス語で隠れ家を意味する「カシェット」。カードゲーム、ロールプレーイングや資源を増やして領地を開拓するボードゲームのほか、将棋、花札など130種類を用意した。
フェリーターミナルから徒歩3分の空き店舗に入居し、土日と祝日の正午から午後9時まで営業。空洞化が進む中町目貫(めぬき)通りのにぎわい創出を目指す。出張で訪れたビジネス客が仕事をするコワーキングスペースも設けた。
初日は開店とともに若者や年配者が来店。プレーヤー同士で協力して魔物を倒すゲームなどに挑戦し、物語の展開に一喜一憂しながら楽しんだ。
野一さんと柴田さんは「島外出身者と地元の人をつないだり、子どもがボードゲームで交流したりする場にしたい」と話した。
入場料はドリンク代込みで、大人が1時間700円、中高生が600円、小学生以下が500円から。飲食物の持ち込み可。午後6時以降はアルコール飲料も提供する。