松江城を築いた武将・堀尾吉晴の松江城入城を再現した松江武者行列が5日、松江市中心部であり、甲冑(かっちゅう)や着物姿の一行が市街地を練り歩き、観光客らが見入った。

 武者行列は松江観光協会などでつくる実行委員会と松江市が主催し、18回目。行列は松江市白潟本町の松江大橋付近を出発した。太鼓や笛の音を響かせながら、松江城に向かう約1キロを2時間かけて進んだ。

 堀尾吉晴役は松江市北堀町の会社役員、一本杉隆市さん(60)が務めた。馬に乗り、息子の忠氏や姫らとともに勇壮な雰囲気で歩を進めた。弓や鉄砲隊の演舞などもあり、沿道に詰めかけた見物客は写真を撮ったり、拍手を送ったりして楽しんだ。

 家族で訪れた宍道小5年の岡田結莉(ゆうり)さん(10)は「いっぱいお侍さんがいておもしろかった。迫力があった」と喜んだ。吉晴役の一本杉さんは「いい緊張で、やりきった。武者行列が今後も続いてほしい」と話した。

 (山本泰平)...