緻密な絵付けを施した独創的な陶芸作品で知られる葉山有樹さん(64)=佐賀県武雄市=の展覧会が12日、松江市内で始まった。古代文明や鮮やかな花々をモチーフにした約20点を展示している。入場無料。13日もある。
日本磁器発祥地とされる佐賀県有田町生まれの葉山さんは中学卒業後から有田焼の窯元で修業し、23歳で独立した。作品づくりのために歴史研究にも没頭しながら、有田焼の伝統と独創性を融合させた作品を発表してきた。陶芸の傍ら小説などの執筆活動も行う。
今回は原点回帰がテーマ。20代で取り組んだデザインや色鮮やかな花々を絵付けした作品をはじめ、古代エジプト文明から着想したという神秘的な世界観を形にした作品が並ぶ。
葉山さんは「松江市での展覧会は8年ぶり。この間にいろんなチャレンジをしてきた作品を見てほしい」と話した。5月28日から6月2日には、米子しんまち天満屋(米子市西福原2丁目)で展覧会を開く。
(森みずき)