任期満了に伴う米子市長選が13日、告示された。届け出順に、無所属新人で元自動車学校教習指導員の門脇由氏(39)、無所属新人で元鳥取県議の山川智帆氏(47)、無所属現職の伊木隆司氏(51)=自民、公明推薦、2期=の3人が立候補した。8年ぶりの選挙戦となり、20日の投開票に向けて戦いの火ぶたが切られた。
借地に立つ市役所本庁舎の現地での大規模改修か移転新築の選択、JR米子駅前開発事業の推進などが主な争点になる。
門脇候補は午前10時から、米子市米原1丁目の後援会事務所で第一声に臨んだ。約20人を前に「新しい政治に変わるという選択肢を提示する」と強調し、米子駅前開発事業の中止や市民税の5%減税、義務教育・保育料の完全無償化などを主張した。
山川候補は午前10時から、同市上福原6丁目の新田神社で約150人を前に第一声。市役所や買い物機能を米子駅前に集約する「駅前オアシス構想」の実現や病院を核にしたまちづくりを掲げ「市民の利便性を高め、人がつながる場所をつくりたい」と訴えた。
伊木候補は午前10時から、同市角盤町2丁目の市公会堂前で第一声を上げた。約400人を前に「地域を豊かにするため、挑戦する米子を目指す」と訴え、教育や子育て環境、社会福祉の充実、自主防災組織の活性化による安心安全なまちづくりの推進を掲げた。
12日現在の選挙人名簿登録者数は11万9970人(男5万6578人、女6万3392人)。
(中島諒)
■立候補者の略歴(上から届け出順)
門脇 由(かどわき・ゆう、39歳、無新)
元自動車学校教習指導員。2009年に小学館新人コミック大賞青年部門に入選。漫画家や会社員を経て、25年2月まで山陰中央自動車学校で勤務。東福原4丁目。青山学院大文学部卒。
山川 智帆(やまかわ・ちほ、47歳、無新)
不動産会社社長。米子市議2期を経て、2017年の米子市長選に立候補。18年の市議選で再選。19年の県議選で初当選し、2期。皆生温泉1丁目。九州大大学院人間環境学府修了。
伊木 隆司(いぎ・たかし、51歳、無現)
公認会計士。東京都内の監査法人勤務を経て、2002年に米子市内で会計事務所開設。県監査委員などを歴任した。17年の市長選で初当選した。皆生5丁目。中央大商学部卒。当選2回。