練習に打ち込む中原翔君=米子市東福原8丁目、市文化活動館
練習に打ち込む中原翔君=米子市東福原8丁目、市文化活動館

 米子市立箕蚊屋小学校6年の中原翔君(11)が今夏、縄跳び競技の世界大会に出場する。日本選手権で個人戦・3分間駆け足跳び、団体戦を制したほか、個人戦・30秒間駆け足跳びでも2位に入り、3種目で世界の舞台に立つ。国際競技団体が2028年ロサンゼルス五輪で正式種目にしようと働き掛けており「五輪に出場しメダルを取りたい」と先を見据える。

 幼い頃から縄跳びが好きで小学3年の時、制限時間内の跳躍回数で争う競技を知ってのめり込んだ。動画サイトで大人の選手のフォームを研究し、自宅や学校の体育館で練習を重ねた。2020年8月には小学生の全国大会「第4回なわとびスピードコンテスト」のシングル部門で優勝した。

 20年12月から21年1月にかけ、新型コロナウイルス禍を踏まえて動画審査で開かれた日本選手権(日本ジャンプロープ連合主催)のジュニア部門(小学5年~中学3年)にも出場。上位5位までが世界選手権の出場資格を得る個人戦の3分間駆け足跳びは473回で優勝し、30秒間駆け足跳びは97回で2位。中学生の先輩3人と4人チームで出た団体戦は総合優勝した。

 世界選手権(国際ジャンプロープ連合主催)も動画審査で、個人戦、団体戦とも近く動画を提出する。

 縄跳びの魅力について「技ができたときの達成感が味わえて、うれしい」という。「楽しむこと」を忘れずに毎日2時間練習を重ねており「出る種目全てで優勝したい」と意気込む。結果は10月に公表される。 (柴田広大)