鳥取県内での東京パラリンピック聖火フェスティバルについて、県実行委員会は10日、12~16日に予定した鳥取、米子両市での採火と県内19市町村での聖火展示を中止すると発表した。16日の集火と出立式のみに縮小する。県内の新型コロナウイルス感染拡大を考慮した。
採火は12日に鳥取市の鳥取砂丘で太陽光によって火をおこし、米子市では大山寺参道の「たいまつ行列」で使われる種火を取り寄せて行う予定だった。その後、16日まで19市町村の公共施設や商業施設での巡回展示を計画していた。
16日は倉吉市駄経寺町の倉吉パークスクエアで集火と出立式を開催。集火では事前に撮影した採火の映像を流し、29日夜に東京都内である集火式向けに「鳥取県の火」として送る。感染症対策として一般客は入れず、関係者のみで開く。集火と出立式は感染状況を考慮して12日に開催可否を検討する。 (藤井俊行)