桜の季節を施設入居者に感じてもらおうと、江津市和木町のサービス付き高齢者住宅「よろこぼう屋」で、和菓子作り体験会があった。16人がテーブルに飾られた桜の生け花をめでながら、職人の手ほどきを受けて仕上げた。
体験会は施設が企画。72~102歳の入居者は、新緑が芽吹き花が咲く春の山を表現した「山笑う」を手作りした。
出雲市今市町の和菓子店「坂根屋」が用意した緑やピンクなど4種類のあんが入ったキットを使い、オンラインで坂根壮一郎社長(46)が手ほどきした。衣を丸めて延ばし、包み込んで装飾し完成させた。
その後はテーブルの桜を眺め、抹茶とともに和菓子を味わい、お花見気分を楽しんだ。小林瞭子さん(85)は「間近で桜の花びらを見たのは久しぶり。作った和菓子もおいしかった」と笑顔で話した。
(村上栄太郎)