ロシアによるウクライナ侵攻が4年目に入った。戦争が長引く中、開戦当初と比べると、世界や日本での関心が薄れてきている。そんな風潮に対し「この侵略戦争を正しく理解してほしい」と、ウクライナ国内から声を上げる日本人がいる。2008年から約16年、現地で暮らす平野高志さんだ。

 現在は国営通信社ウクルインフォルムで、記事を日本語に訳して配信する編集者を務めながら、通常のニュースからこぼれ落ちた「戦時下の生活」も伝えたいと「キーウで見たロシア・ウクライナ戦争 戦争のある日常を生きる」(星海社新...