ディーゼル機関車(DL)が客車をけん引するJR山口線の観光列車「やまぐち号」(定員245人)が8月の運転日にDLを2両連結した「重連運転」を行っている。多くの鉄道ファンが島根県津和野町内の撮影スポットを訪れ、三脚を並べてシャッターチャンスを狙っている。
DLやまぐち号は、例年運行する蒸気機関車のC57型とD51型が長期間の修繕検査を行っていることから3~9月の土日曜や祝日を中心に運転。DLの重連は夏の特別イベントとしてJR西日本が初めて企画した。
列車は山口市の新山口駅と津和野町後田の津和野駅を1日1往復し、駅の発車時や勾配がきつい場所ではごう音を立て、豪快な走りを披露した。
7日に家族と乗車した広島市の佐々木宏泰ちゃん(5)は「ディーゼル機関車は楽しかった。(ディーゼルの)プラモデルも買ってもらったのでうれしかった」と笑顔で話した。重連運転は14、15日も行う。