浜田市は12日、新型コロナウイルスワクチン138回分を廃棄したと発表した。台風9号の停電で、ワクチンを保管する市内2診療所の冷蔵庫内の温度が上がったため。在庫分で対応し、接種には影響がない。
2診療所は台風が中国地方を通過した9日午前に、1時間以上停電。ワクチンの解凍後の保管温度は2~8度にしなければならないが、冷蔵庫内は10度以上になった。廃棄したのは10~13日の接種分だった。
市新型コロナウイルスワクチン対策室の久保智室長は「災害という不可抗力があったが、管理徹底をあらためて呼び掛けたい」と話した。 (村上栄太郎)