出雲市斐川町原鹿の旧豪農屋敷で、パッチワークキルトを創作する「布澄会(ふちょうかい)」(山根澄枝会長)の作品展が開かれ、色とりどりのタペストリーや縫いぐるみが市指定文化財の屋敷を彩っている。25日まで、入場無料。
70~80代の会員17人のタペストリー約20点や、動物の縫いぐるみ約30点を展示する。
タペストリーは幾何学模様や節分といった季節の行事を題材にした作品など個性豊か。「ひまわり」は有藤典子事務局長(73)=出雲市大津町=が、母親の羽織や、嫁入り時に母親に作ってもらった羽織を生かし、鮮やかで立体的な作品に仕上げた。
有藤さんは「他の人から見たらぼろに見える布でも、生き返るのがすごく楽しい。それぞれの作品や屋敷との調和を味わって、和んでもらえたらいい」と話した。
17、18、25日(午前10~午後3時)は、和布で花のブローチを作るミニ講習会もある。山陰中央新報文化センター出雲教室で長年講師を務める山根会長らが指導する。(今井菜月)