嗅覚を頼りに足取りを追う犬と指導手=出雲市斐川町坂田
嗅覚を頼りに足取りを追う犬と指導手=出雲市斐川町坂田

 行方不明者の捜索や犯罪捜査で出動する嘱託警察犬の審査会がこのほど、出雲市斐川町坂田の斐伊川堤防であり、訓練犬10頭がにおいを頼りに警察活動に当たる「鼻の捜査官」を目指し、試験に挑んだ。

 参加した10頭は、指示を出す指導手とともにアスファルトや草地を含むコースで捜索する人物のにおいを手掛かりに、遺留品を発見したり、正確に足取りを追ったりする能力の審査を受けた。

 雌のシェパード・ルーク(3歳)とともに初めて審査に臨んだ松江市古志町の藤田多岐子さん(66)は「難しかった。役に立てるよう犬との連携をさらに深めたい」と話した。

 審査基準を満たし、合格すると県警が嘱託警察犬を委嘱。6月1日から1年間活動する。嘱託警察犬は2024年、行方不明者の捜索など27件に出動した。(新藤正春)