「大根島」の地名の由来を題材にした壁画を仕上げる関係者=松江市八束町波入
「大根島」の地名の由来を題材にした壁画を仕上げる関係者=松江市八束町波入

 【松江】松江市八束町波入のドッグラン近くに、出雲風土記にある同町の通称「大根島」の由来をモチーフにした高さ4メートル、横10メートルの壁画が完成した。大きなタコやボタンが印象的なデザインで、関係者は新たな名所にと期待する。

 町内で肥料販売や農業などを手がけ、地域活性化に取り組む豊島美紀さんが企画。農機や資材を入れる豊島さんの倉庫の壁を利用し、島根県内外から訪れるドッグランの利用者らに、島に興味を持ってもらう狙い。

 壁画の絵は出雲風土記で、杵築御崎(出雲市)の海にいたタコがワシによって島に運ばれ、大根島が「たこ島」と呼ばれたとの由来を表現した。タコを主役に、ボタンや雲州ニンジンなどの特産品もあしらった。

 5月下旬から、グレイスデザイン(松江市幸町)の4人が、チョークで下絵を描き、白とグレー、オレンジの3色の水性ペンキで彩った。壁画近くには説明看板も設置する。

 豊島さんは「大根島での周遊時間を延ばすきっかけにしたい」と話した。(森みずき)