ボタンが敷き詰められた池に向かってシャッターを切る来園客=松江市八束町波入、由志園
ボタンが敷き詰められた池に向かってシャッターを切る来園客=松江市八束町波入、由志園

 松江市八束町波入の日本庭園・由志園で29日、ボタンの花を池などに敷き詰める「池泉(ちせん)牡丹(ぼたん)」が始まった。赤やピンクの色鮮やかな3万輪が水面に敷き詰められ、来園者が見入っている。5月6日までで、最終日は花が黄色に切り替わる。

ボタンが敷き詰められた池に向かってシャッターを切る来園客
ボタンが敷き詰められた池に向かってシャッターを切る来園客


 同町内の農家の間引き作業で出た花を集めて敷き詰める恒例のイベント。来場者は池周辺をゆっくりと散策し、写真を撮影したり、花の香りを楽しんだりした。家族と訪れた兵庫県高砂市の岡本初子さん(83)は「鮮やかできれいだった」と喜んだ。

 開園50周年を記念し、園路近くでボタンとダリアなどをともに展示する「巨大花手水(はなちょうず)」も開く。5月3日からはバラも展示予定で、同園営業企画部の大谷俊樹課長は「比較すればそれぞれの花の魅力がより際立つ。楽しんでほしい」と呼びかけた。

(新藤正春)