ホッケー男子の横田は、強い雨が降り続ける悪コンディションに対応する臨機応変なプレーを見せ、幸先の良いスタートを切った。
試合会場になった人工芝グラウンドは、降り続いた雨により所々に水たまりができ、ボールが転がりにくい状況。横田はこうした環境に合わせ、試合開始直後からボールをすくい上げて浮かせるスクープパスを多用し、FW陣がそのパスをしっかりトラップすることで好機をつくった。
第1クオーターは4分にペナルティーコーナーからMF松崎唯斗のシュートで先制。主将の渡部純が「チーム全体の雰囲気が良くなった」と話すように、この得点でリズムをつかんだ。
最終スコアは8-0。伊藤直登監督の「今年は自分たちで臨機応変に試合が進められるチーム」との言葉を証明するように、普段の練習で重点を置く短いパス回しとは違った攻撃で大量得点を挙げた。
快勝したが、課題がなかったわけではない。グラウンドコンディションが悪化した第2クオーターからは、送球ミスや相手に攻撃を読まれる場面が目立つようになった。渡部は「コントロールできてなかった部分を改善し、次戦に生かしたい」と気持ちを切り替えていた。 (黒沢悠太)
ホッケー男子・尾崎孝明監督(八頭) パスがつながらなかった。(ボールをすくい上げる)スクープパスがうまくいけば、流れを変えられたはずだ。ハーフタイムにスペースの修正をしたが、個々の実力不足が出た。
ホッケー男子・加藤颯大(八頭) 優勝を目指していたので悔しい。前のめりにいこうとしたが、自分たちのペースに持ち込めなかった。全国選抜大会には持ち味のプレスを完璧にして、一致団結して臨みたい。
(小矢部ホッケー場ほか)
○…島根勢の成績…○ ▽男子1回戦
横 田 84―00 玄 界
(島根) 1―0 (福岡)
1―0
2―0
○…鳥取勢の成績…○ ▽男子1回戦
伊 吹 53―00 八 頭
(滋賀) 1―0 (鳥取)
0―0
1―0