高気圧に覆われ、南から暖かい空気が流れ込んだ山陰両県は20日、各地で気温が上昇し、鳥取が36・5度で全国で2番目、川本36・3度で3番目に高かった。このほか3地点で最高気温が35度を超す猛暑日となった。松江地方気象台などは島根県に今季初の「熱中症警戒アラート」を発表し、対策の徹底を呼びかけた。

 松江、鳥取両地方気象台によると、横田35・5度、松江34・4度など。鳥取、川本、横田、掛合(雲南市)、弥栄(浜田市)、茶屋(鳥取県日南町)の6地点は6月の観測史上最高気温を記録した。

 交通に乱れが出た。JR木次線木次駅構内でレールの温度が上昇し、宍道-出雲横田駅間で午後1時45分ごろから約4時間50分にわたり運転を見合わせた。JR西日本中国統括本部によると、9本が運休し、約100人に影響した。レール温度上昇による運休は同本部管内で今季初という。

 両県の各消防によると、10代~80代の男女5人が熱中症の疑いで搬送された。島根が浜田、益田両市で各1人、鳥取は東部3人だった。いずれも軽症か中等症とみられる。