指揮者や作曲家として幅広く活躍する西村友さん(59)=東京都在住=がこのほど、松江第二中学校(松江市西川津町)の吹奏楽部を指導し、気持ちを合わせて演奏する大切さを説いた。
西村さんは劇団四季のミュージカル「ライオンキング」で初演から指揮を担当する。全日本吹奏楽コンクールの課題曲の作曲も手がけている。
松江二中の吹奏楽部36人は夏のコンクールで披露する2曲のレッスンを受けた。はっきりした音の出だしになるように、両手を合わせたり、離したりして、共通のビートを感じながら発音するイメージをつかんだ。
西村さんは主旋律を情緒的に演奏してもらうため、メロディーに歌詞を付け、悲しげな表情で生徒を引き込み「今流れている時間を共有し、自分の信じる音楽に合わせるんだ」とアドバイスした。
打楽器担当の小村心央(しお)副部長(14)は「音の出だしが良くなったと思う」とし、長谷部野枝部長(14)は「気持ちのこもった指揮で、演奏も気持ちが乗っていた」と話した。
西村さんは7月6日、松江市内である松江ウインドアンサンブルの演奏会出演のため、松江を訪れた。美保関中と松江四中でも指導した。(森みずき)