大学生の就職内定率の推移
大学生の就職内定率の推移

 就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルート(東京)は17日、2022年春卒業予定の大学生の就職内定率が8月1日時点で85・3%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大前で「学生優位」とされた20年卒よりも5・9ポイント低かった。

 一方、同じくコロナ禍の影響を受けた前年同期比で4・1ポイント増加。前年の4月に発令された初の緊急事態宣言以降、企業が採用活動を制限する動きが広がり、全体的なスケジュールが遅れたことに加え、今年はオンラインでの採用活動が浸透したことも増加の背景とみられる。

 リクルートの就職みらい研究所の増本全所長は「企業の採用はすでに終了したわけではなく、就職サイトでは採用継続や追加募集の企業が多数掲載されている。就職活動中の学生は活動を止めることなく動いてほしい」と指摘した。8月1~2日にインターネットを通じて調査し、大学生1147人から回答を得た。