論戦を通じて歩み寄りを探り、幅広い勢力の合意を得るのが、言論の府に託された本来の使命だ。少数与党下で、こうした「熟議」が果たされたのか。答えは「否」と言わざるを得ない。

 通常国会が150日間の会期を終え閉幕し、与野党は事実上の参院選の選挙戦に突入した。最大...