無病息災を願い茅の輪をくぐる参拝者∥出雲市大社町杵築東、出雲大社北島国造館
無病息災を願い茅の輪をくぐる参拝者∥出雲市大社町杵築東、出雲大社北島国造館

 半年間にたまったけがれをはらい清める「夏越(なごし)の祓(はらえ)」が30日、出雲市大社町杵築東の出雲大社北島国造館であり、参拝者が無病息災を願って茅(ち)の輪をくぐった。

 神殿で神事が行われ、神職9人が大祓詞(おおはらえことば)を奏上し、参拝者約100人とともに「水無月(みなつき)の夏越の祓する人は千歳の命延(の)ぶと云(い)ふなり」と和歌を唱えた。その後、和紙と麻を細かく切った「切麻(きりぬさ)」を体に振りかけて身を清めた。

 神事の後は神殿前に設置された直径3メートルの茅の輪に向かい、神職が「はらいたまえ、清めたまえ」と唱えながら8の字を描くように3回くぐり、参拝者も続いた。雲南市三刀屋町から夫婦で訪れた坂元均行(まさゆき)さん(67)は「体調に気を付けて過ごし、来年もぜひ来たい」と話した。

(黒沢悠太)