新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、鳥取市繁華街の飲食店に出している営業時間の短縮要請について、鳥取県は19日、予定通り22日で終えると発表した。市内で直近1週間、飲食店経由や会食に伴う感染者が出ておらず、発生を抑制できたと判断した。
県と市が19日に協議。市内の飲食店で新型コロナのクラスター(感染者集団)発生が相次ぐことを受けて始めた中、拡大の波を抑えられたとして、期限通り終えることで合意した。
市によると、食品衛生法に基づく営業許可を取得した飲食店、喫茶店、カラオケ店など対象505店舗のうち、91%に当たる462店舗が時短営業や臨時休業に応じた。
午後8時以降に閉めていたものの、応じたかどうかの確認が取れないのが34店舗あり、残る9店舗は通常営業を続けた。
県は9日、繁華街の飲食店に営業時間を午後8時までに短縮するよう要請。2週間を期限とし、臨時休業も含めて応じた場合、日額最大20万円の協力金を用意した。
新型コロナ対応の特別措置法に基づく時短要請で、米子市中心部に3日まで2週間出したのに続き、山陰両県で2例目となった。
(藤井俊行)