政府が新たに自治体に供給する英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、鳥取県が19日、鳥取市西町1丁目の県庁西町分庁舎に接種会場を開設すると発表した。アレルギーのため、米ファイザー製とモデルナ製を打てない県民などを対象に、9月中旬に接種を始める。

 政府方針に基づき、県内在住の40歳以上の希望者が原則対象。ファイザー製とモデルナ製に含まれる成分「ポリエチレングリコール」へのアレルギーが懸念される場合や、海外でアストラ製の1回目接種を受けた18歳以上にも応じる。

 ファイザー製とモデルナ製を1回でも接種した人は対象外とする。

 予約の開始時期と方法は9月上旬に県ホームページで知らせる予定。

 アストラ製を巡り、厚生労働省は都道府県に対し、少なくとも1カ所の接種会場を設けることを求めており、島根県は設置時期と場所を調整中という。

 また、鳥取県は19日、県東中西部の3会場で申請した県庁の職場接種について、計約5千人分のワクチンを県民向けに提供すると発表した。職員らが一般接種に回ったことによる余剰分で、予約方法などは今月中に県ホームページで案内する。

      (藤井俊行)