訪日外国人観光客の増加に伴うオーバーツーリズム(観光公害)が深刻化している。都市部を中心にごみの増加や交通機関の混雑といった問題が生じ、対策は限界を迎えている。地方では人手不足から受け入れ態勢の構築も進まない。政府の進める「観光立国」が問われている。

 沖縄県では昨年以降、米兵による性暴力事件が次々と表面化した。過重な米軍基地負担ゆえの事件や事故はやむ気配がなく、県民の怒りは収まらない。一方、参院選では沖縄でも物価高対策が主要争点となり、各候補の基地負担軽減に関する訴え...