【松江】水道などライフラインを管理する島根県企業局がこのほど、地震災害に備えた対応訓練をし、対策本部の立ち上げや復旧に向けた情報共有などに取り組み、約60人が危機管理への意識を高めた。
企業局は島根県内の電気や水道、宅地造成の事業を担う。ライフラインの安定供給のため、毎年、危機管理訓練を実施している。
今回は雲南市でマグニチュード(M)7・2の地震が発生し、同局が管理する工業用や飲み水の水道管が被災した想定で訓練に臨んだ。
松江市殿町の本局では、対策本部の立ち上げ後、職員の安否確認や現場の被災状況などの情報を集め、応急復旧から本復旧に向けた、円滑な連携ができるかを確認した。後日、訓練の振り返りをし、課題を整理する。
安部雅彦次長は「今後想定される災害に対して、的確に対応できるように職員の危機管理能力の向上に努めていきたい」と話した。(森みずき)