障害のある人が職業技能を競うアビリンピックしまね2025(島根県障害者技能競技大会)がこのほど、松江市であった。特別支援学校の生徒ら36人が接客や清掃など7部門で技術を披露した。
アビリンピックは障害者の職業能力の向上や雇用促進を目的に、高齢・障害・求職者雇用支援機構島根支部が開催する。今年は採用活動も踏まえ、複数の民間企業の人事担当者らも競技を見守った。
パソコンデータ入力部門は、アンケート結果の入力といった課題に対応する迅速性や正確性を審査員がチェック。喫茶サービスの部門では、喫茶店で注文を受け、飲食を提供するまでの受け答えや、客役からの要望に柔軟に対応できるかどうかが審査された。
パソコンデータ入力部門に出場した益田養護学校高等部3年の松本輝來(きら)さん(17)は大会を前に入念に準備を重ねたといい「落ち着いて練習以上の力が発揮できた」と充実感をにじませた。
各種目の金賞受賞者は10月に愛知県内である全国大会の推薦対象になる。(多賀芳文)