防災トイレを組み立てる参加者=米子市昭和町、美保テクノス
防災トイレを組み立てる参加者=米子市昭和町、美保テクノス

 米子市昭和町の総合建設業、美保テクノスで16日、地域防災をテーマにした交流会があり、参加した企業や地域団体の担当者約20人が災害への備えや企業の防災対策を学んだ。

 同社は2023年に社屋を建て替え、災害時の避難場所として住民を受け入れる協定を市と締結した。交流会の参加者は断水時に少量の水で使用できるトイレや、災害時に住民に開放する部屋を見学。災害用の段ボールベッドやトイレを組み立てて手順や強度を確認した。

 講師の同社安全環境本部安全環境室SDGs推進担当の洋谷友子さん(42)は「備蓄するだけでなく、一度組み立てておくともしもの時、スムーズにできる」と説明した。

 大型台風の接近から通過までの行動を気象や地理情報から選択する災害シミュレーションゲームも体験し、参加者で話し合い、防災への学びを深めた。

 鳥取市内の企業で勤務する葉狩怜也さん(27)は「会社が防災に力を入れ始めているので備蓄する物や量を知ることができてよかった」と話した。

 交流会は企業や団体をつなげ、活動の活性化や地域課題解決の推進を目指す「ミラ・クル・とっとり運動」の一環で、公益財団法人とっとり県民活動活性化センターが主催した。

 (藤本みのり)