丸山直紀本部長(右)から表彰状を受け取る曽田耕市さん=松江市殿町、島根県警
丸山直紀本部長(右)から表彰状を受け取る曽田耕市さん=松江市殿町、島根県警

 30年近く防犯ボランティアを務めている雲南市木次町里方の自営業、曽田耕市さん(77)が警察協力章を受章し、島根県警で16日、伝達式があった。丸山直紀本部長から表彰を受けた曽田さんは「より一層、関係機関と意思疎通して活動を継続していきたい」と決意を新たにした。

 曽田さんは1997年から防犯ボランティアの地域安全推進員を続けている。児童の防犯意識を高めようと登校班長を「チャイルドセーフティーリーダー」に任命する取り組みや、美化活動の一環で、子どもたちが集めた空き缶でタワーを作る大会の開催など斬新なアイデアで地域に貢献してきた。

 近年は、JR木次駅駐輪場での自転車の鍵かけ点検や放置自転車の撤去、年金支給日に警察と協力して還付金詐欺などの特殊詐欺防止のチラシ配りにも参加している。

 表彰を受けた曽田さんは「日頃から防犯の意識を持ち、今後も続けていきたい」と話した。

 警察協力章は、警察庁長官が民間人に贈る。2025年は全国の42人が対象で、島根からは曽田さんが受章した。(小引久実)