平塚信一署長(左)から感謝状を受け取る森麻衣子さん(中央)と黒沢さつきさん(右)=島根県隠岐の島町西町、隠岐の島署
平塚信一署長(左)から感謝状を受け取る森麻衣子さん(中央)と黒沢さつきさん(右)=島根県隠岐の島町西町、隠岐の島署

 【隠岐の島】交流サイト(SNS)型ロマンス詐欺の被害拡大を防いだとして、隠岐の島署はこのほど、島根県隠岐の島町西町、山陰合同銀行西郷支店の森麻衣子支店長代理(40)と、行員の黒沢さつきさん(59)に感謝状を贈った。

 町内に住む80代男性が、SNSアプリのフェイスブックで知り合った「軍医」を名乗る女性に「基地がテロリストに襲われた。軍医を辞めて日本で生活したい」と、中東からの航空券代の援助を求められた。

 男性は6月5日、同店ATMで25万円を個人口座に送金した。さらに38万円の振り込みを要求され、窓口の黒沢さんに振り込み方法を問い合わせた。

 不審に思った黒沢さんは対応を森さんに引き継ぎ、森さんは男性を説得し、同署に通報した。

 平塚信一署長は「皆さんは詐欺被害防止の貴重な戦力」と感謝した。森さんは「詐欺被害が増えないようにしっかり話を聞きたい」、黒沢さんは「手口は多様化している。気を付けたい」と気を引き締めた。(鎌田剛)