降雨後の柴池=7日午前、松江市西川津町
降雨後の柴池=7日午前、松江市西川津町
降雨前の柴池=1日午後、松江市西川津町
降雨前の柴池=1日午後、松江市西川津町
降雨後の柴池=7日午前、松江市西川津町
降雨前の柴池=1日午後、松江市西川津町

 前線の南下に伴い、7日未明から朝にかけて山陰両県でまとまった降水があった。両県43観測地点全てで降水があり、午後5時半までの24時間降水量は4・5~113・0ミリだった。両県内での30ミリ以上の降水観測は7月14日以来24日ぶり。本州付近に前線が停滞する10~12日にかけて再び降水が見込まれる。

 松江、鳥取両地方気象台によると、6日夜から7日午前にかけて中国地方に南下する前線に向かい、暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、降雨につながった。

 7日午後5時半までの24時間降水量は、波佐(浜田市)113・0ミリ▽赤名(島根県飯南町)89・0ミリ▽瑞穂(同県邑南町)79・5ミリ▽若桜79・0ミリ-など。少雨が続いていた島根県東部は、掛合(雲南市)77・0ミリ、伯太(安来市)40・5ミリ、松江38・5ミリなどとなり、1日に干上がっていた松江市西川津町の柴池は、降雨後の7日午前にはほぼ水に覆われていた。

左から、降雨前(1日午後)の柴池、降雨後(7日午前)の柴池=松江市西川津町

 大雨の影響で、浜田市上府町のスポーツ施設「サン・ビレッジ浜田」に通ずる市道の一部区間で土砂崩れが発生し、7日午後3時から全面通行止めとなった。同市維持管理課によると、けが人や事故はなく、22日ごろの復旧を目指す。

 両地方気象台によると、前線が本州付近に停滞する影響で、両県は10~12日にかけて降雨が見込まれる。10、11の両日は、島根県内全域で7日と同程度の降水の可能性があると予報。雨雲が予想以上に発達した場合、警報級の大雨となる可能性がある。14日以降は太平洋高気圧の勢力が強まり、再び晴れ間が広がるという。

(新藤正春)