大山平原ゴルフクラブで29年間、コース管理を手掛け、グリーンキーパーを務める東豊さん(58)にコースの特徴や大会に向けての整備状況について語ってもらった。
大山平原ゴルフクラブは「昔ながらのゴルフ場」。小さなグリーンや赤松や黒松によってコース分けされているのが特徴だ。グリーンは全体的に平らに見えるが、ちょっとした傾斜があって転がしてみると難しい。また、効果的に配置されたバンカーが多く、つかまると厄介だ。コースは全体的に長く、ティーショットはプレッシャーなく打てるため、飛ばし屋に有利のゴルフ場だ。
ステップアップツアーが近づくと一般営業用から、日本女子プロゴルフ協会が求める仕様に変更していく。例えばグリーンの速さは、通常9~9・5フィートだが、大会で指定されているのは10フィート。約11フィートの仕上げを目指す。ラフの長さも難易度を上げるため、通常の30ミリ前後から40ミリまで伸ばそうと刈り止めをしている。
コース管理の苦労は、自然が相手なこと。生き物は正直だから、この時期は水まきを一日でも忘れると枯れてしまう。天候だけでなく、日頃から芝の状態を見極める目を養って作業を続けていきたい。
■飛ばし屋有利の長距離コース
大山平原ゴルフクラブは、大山の裾野にあり、場所によっては日本海や隠岐諸島も見渡すことができる。季節によっては、紅葉や若葉が楽しめる。
フェアウエーが広く、フラットなホールが多い。OBは少ないが、要所にあるバンカーがコースを難しくしている。長いホールが多いので、ティーショットで飛距離を出したい。