島根県が12日、県立万葉公園(益田市高津町)内のオートキャンプ場入り口付近でクマらしき動物1頭が目撃されたと発表した。オートキャンプ場を当面の間、封鎖した。

 県によると、12日午前2時半ごろ、キャンプ場利用者がクマらしき動物を発見し、警察へ連絡。警察署員や県西部農林水産振興センターの職員らが現地確認をしたが、クマの姿や痕跡は確認できなかった。

 県はキャンプ場を1週間程度、閉鎖する。キャンプ場入り口付近の2カ所に監視カメラを設置。同センターの職員による、園内パトロールの強化や注意喚起を行う。

 同公園を含む周辺では、5月に計3件のクマの目撃情報があった。いずれも公園の南側で、北側にあるキャンプ場付近での目撃情報は本年度初めて。

(藤井俊行)