島根県庁
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 島根県と松江市が24日、計36人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち江津、浜田両市の5人は石炭火力の中国電力三隅発電所(浜田市三隅町岡見)2号機の建設工事に携わる協力会社の作業員で、22日に感染が判明した2人を含め、県は県内17例目のクラスター(感染者集団)と認定した。

 いずれも23日に判明し、1日の感染者数では過去2番目の多さ。内訳は松江市13人、益田市9人、浜田市5人、江津市4人、出雲市2人、雲南市2人、県外1人で、いずれも軽症か無症状。このうち18人がこれまでに判明した感染者の接触者で、8月上旬以降で県外移動歴があったのは17人。

 作業員7人は同じ工事現場で働き、うち6人は江津市内の共同住宅に同居。23日に感染が判明した浜田、益田両市の5人も同発電所の別の工事現場で勤務していた。中電地域共創本部報道グループの仲田大輔マネージャーは「請負会社を含め感染予防に取り組む」と述べた。稼働中の1号機の運転に影響はないという。

 県内の累計感染者数は1127人。24日午後4時時点の入院患者数は167人で、確保病床(324床)の使用率は51・5%、即応病床(258床)では64・7%。即応病床の使用率は同日午前0時時点で県東部(190床)が61・1%、県西部(64床)は73・4%。宿泊療養者は12人で、自宅療養者は9人。