14日夜に松江市黒田町の市道で起きた上水道管の破裂に伴う道路の陥没と周辺の断水は、15日未明に復旧した。現場周辺は昨年末から2度、漏水が発生しており、市が工事に向け準備を進めていた。早ければ8月下旬にも周辺の緊急工事を実施する。

 漏水による道路陥没は14日午後7時ごろに起き、周辺の25戸が断水。通りがかった軽自動車の右前輪がはまった。15日午前1時15分までに断水の解消と道路復旧が終わった。

 市上下水道局によると1985年に敷設されたポリエチレン管で、現在主流のものより肉厚が薄いという。法定耐用年数と同じ40年が経過し、経年劣化が原因とみられる。現場から約5メートルの範囲内で昨年12月と今年7月下旬に漏水が発生しており、市は水道管工事の準備を進めていた。

 市上下水道局維持管理課の橋本真課長は優先順位をさらに上げて工事を実施するとし「再発は許されず、少しでも早く工事して漏水リスクを減らす。(市内での)調査も徹底する」と話した。

(曽田元気)