新型コロナウイルス禍で拡大するリモートワークの需要を取り込もうと、ロイヤルホテル大山(鳥取県伯耆町丸山)が24日、リモートオフィスをオープンした。観光客の宿泊利用が低迷する中、大山山麓の豊かな自然環境を生かし、余暇と仕事を組み合わせたワーケーションでの利用も見込む。
ホテルは、大和ハウス工業子会社の大和リゾート(東京都)が経営。「Work Place Birds Forest~森の隠れ家~」と名付け、1階のラウンジとブライダルサロンだったスペースを改修した。
屋外のテラス席を含め約200平方メートルで、個室3部屋と1~4人で利用できる半個室、8人利用のコミュニティーブース、ドリンクカウンターなどを設けた。総事業費2千万円で、リモートオフィスの環境整備を支援する鳥取県が500万円、伯耆町が750万円を助成した。
テラス席から日本海の眺望を楽しめるなど、リラックスして仕事ができる環境をアピールし、1日10人の利用を見込む。平井航介総支配人(42)は「豊かな自然の中で快適に過ごしてほしい」と話した。
利用時間は午前9時~午後11時で、料金は1日3千円。宿泊の場合は2日間で1500円。 (柴田広大)