浜田市治和町の周布川西防災センターで20日、交通事故や特殊詐欺の最新動向を学ぶ講座があり、住民21人が浜田署員から犯罪や事故に遭わない心がけを聞いた。
周布駐在所の矢野正己巡査部長(35)が、島根県内や駐在所管内の事故と詐欺の発生状況を紹介した。交通事故では押しボタン式信号機や信号機のない横断歩道で歩行者を見落とす車が多いと説明した。
特殊詐欺では警察や行政、民間企業を装うなど手口が巧妙化しているとした。ATMの利用限度額の引き下げなどの対策を紹介し、矢野巡査部長は「不安なことがあれば警察の相談専用電話を活用してほしい」と呼びかけた。
講座後は、交通事故で亡くなった京都府の男児が育てていたヒマワリの種を全国の花壇にまく「ひまわりの絆プロジェクト」に参加するセンター前の花壇を見学。交通事故防止への決意を新たにした。講座を企画したしんちサロンの青木誠二代表(77)は「駐在さんに気軽に相談できる関係づくりができて良かった」と話した。(中村成美)