大道芸人のパフォーマンスを楽しむ来場者=大田市大森町、大森町並み交流センター
大道芸人のパフォーマンスを楽しむ来場者=大田市大森町、大森町並み交流センター

 大田市の夏祭りの終わりを飾る「第43回天領さん大森会場」が31日、同市大森町の大森町並み交流センターであった。射的やかき氷などの店が並び、大道芸や石見神楽のステージで銀山のまちを彩った。

 天領さんは8月中に3会場であり、始まりを告げる大田会場(大田町)、花火大会が開かれる久手会場(久手町)に続き、江戸幕府の直轄地・天領の中でも中心地だった大森会場で締めくくる。

 大森町並み交流センターには、水中の砂から銀粒を探し出す「銀すくい」や、いも代官の異名を持つ井戸平左衛門にちなんだサツマイモのはんこ作り体験の店などが出店。ステージでは市内の大屋神楽社中による石見神楽や大道芸人の舞台が繰り広げられ、会場を盛り上げた。町内の民家や店舗の軒先には「天領」と書かれたあんどんが掲げられ、風情を醸し出した。

 銀すくいに挑戦した大田小学校5年の岡田咲希さん(10)は「最後はこつをつかんだ。すくった銀はお母さんにプレゼントする」と喜んでいた。

(勝部浩文)