文庫型のパッケージに怪談とラフカディオ・ハーン(小泉八雲)にまつわるエピソードを収録。9月11日から中村茶舗本店および自社ECサイトにて発売開始(ドリップバッグ10g×3袋入:税込1,080円)。

創業明治17年(1884)、茶処・松江市に店を構える「有限会社 中村茶舗」(島根県松江市天神町6 代表取締役社長:中村寿男)は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)にまつわるエピソードと怪談を収録した文庫型パッケージのラフカディオ珈琲を9月11日(木)から、中村茶舗本店および自社ECサイトにて販売を開始いたしました。
中村茶舗の「ラフカディオ珈琲」について
現社長(中村寿男)は1889年の松江市政100周年記念に合わせて松江と縁の深かったラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に関連した日本茶が作れないかと考え、小泉八雲の曾孫・小泉凡氏とお父様・故小泉時氏に相談。
ハーンが松江へ赴任したのは明治23年(1890)8月、中村茶舗はその6年前の明治17年に茶商を開業しているのでどこかで中村茶舗の日本茶を飲む機会があったのではないか?と考え、調べてもらいました。
結果、ハーンは欧米での生活経験が長かったこともあり、日本に来ても「コーヒーをよく飲んでいた」ことが分かりました。と同時にハーンの松江での生活に関するエピソードを初めて聞き、魅了されます。現社長は日本茶に関する商品開発は諦めましたが、松江にしかないオリジナル珈琲(ご当地コーヒー)をお茶屋が作るのも面白いのではないかと思い、「ラフカディオ珈琲」の企画を立ち上げました。
知り合いのコーヒーショップのオーナーと試行錯誤を重ね、小泉凡氏と時氏にもご協力をいただき、1988年に中村茶舗のオリジナル珈琲「ラフカディオ珈琲」が完成、販売を開始しました。

▲BA-06
現在販売しているラフカディオ珈琲は2025年5月にリニューアルした商品です。現在の消費者の嗜好を反映し、ブレンドや内容量を見直しています。
■ラフカディオ珈琲(ドリップバッグ)BA-06(画像の商品です) 販売価格:650円(消費税別) 内容量:10g×3
■ラフカディオ珈琲(ドリップバッグ)BA-12 販売価格:1,200円(消費税別) 内容量:10g×6
■新商品「八雲を身近に感じる珈琲」開発の背景
2024年6月に2025年後期(秋)のNHK連続テレビ小説で小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにした「ばけばけ」の放送が決定しました。
これを受けてラフカディオ珈琲に新たなコンセプトの商品が開発できないかと考え始めました。
以前、中村茶舗は小泉凡氏と奥様にお声がけいただき、2009年にギリシャのアテネ市にて行われた日本とギリシャの外交関係樹立110周年記念式典、2014年にギリシャのレフカダ市・アテネ市・コルフ島で行われた小泉八雲没後110周年事業の国際シンポジウムに参加をし、ご来賓の皆様に御呈茶を行いました。
2015年には、ハーンが幼少期を過ごした祖国アイルランドにてついに企画展が実施され、現地の方々に向けて松江流の抹茶体験を行いました。
3度ハーンの生誕の地と故郷へ赴くことができ、ハーンの「オープン・マインド」の精神を解釈する機会を得ることができました。
そうした体験から生まれたのが今回の「八雲を身近に感じる珈琲」というコンセプトです。
怪談で有名な八雲ですが、彼の人柄や人生、思想はまだまだ広くは知られていません。
2009年と2014年、ギリシャにて催された小泉八雲の国際シンポジウムに列し、
2015年には祖国アイルランドで開催されたオープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーンのプロジェクトでは抹茶体験を通じ現地の方々と心を交わしました。
ギリシャに生を受け、アイルランドに育ち、やがて日本に帰化して「小泉八雲」と名を改めた一人の文豪ラフカディオ・ハーン。
彼は異郷を巡り歩き、ついに日本に魂の安らぎを見いだしました。
国境を越え、時を超えて、人を結ぶ香りと味わい。
「文庫型ラフカディオ珈琲」は八雲の物語×怪談×コーヒーをテーマに全3種類ご用意しております。3種類とも怪談はすべて松江が舞台のお話をセレクトしています。
その一滴一滴に、八雲のまなざしを感じていただければ幸いです。
中村茶舗のギリシャ、アイルランドでの活動はこちら⇒https://nippon-tea.co.jp/pages/about
■商品詳細(特長)
●文豪 小泉八雲にちなんだ文庫型のパッケージを採用

●それぞれ異なる怪談と八雲の人となりを伝えるここでしか読めないエピソードを掲載

八雲の物語「母の幻影」(冒頭抜粋)
『KWAIDAN』など数々の著書で知られる文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、わずか四歳で母・ローザとの別れを経験しています。ギリシャのレフカダ島で生まれた八雲は、二歳の頃に父の故郷・アイルランドへ母子で移り住み・・・
島根県松江市にある大雄寺が舞台の怪談「飴を買う女」を収録
八雲の物語「つながり」(冒頭抜粋)
文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は「生まれ変わり」という観念に興味を抱き、それらをテーマにしたいくつもの再生譚を生み出しています。それは八雲が育ったアイルランドに根付く、ケルトの死生観でもありました。ケルトの信仰では・・・
松江市の朝酌川下流、貝崎鼻付近が舞台と思われる怪談「持田の浦の話」を収録


八雲の物語「耳で書く」(冒頭抜粋)
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、十六歳の頃、学校の校庭で左目を失明しました。そしてそれを補うかのように、彼の聴覚は研ぎ澄まされていきました。虫の声を「インセクト・ミュージシャンズ」と表現したり、松江大橋を渡る人々の下駄の音を・・・
島根県松江市にある普門院付近が舞台の怪談「小豆とぎ橋」を収録
●エピソードからインスピレーションを得た通常版とも異なるブレンドをそれぞれに採用

「母の幻影」には、泣き声ブレンドと名付けた、さわやかな香りとソフトな酸味の中にほのかな甘みを感じるコーヒーを。

「つながり」は、月夜ブレンドと名付け、深煎りで苦味とコクを引き出した飲みごたえのある味わいに仕上げています。

「耳で書く」は、杜若(かきつばた)ブレンドと名付け、フルーティーな酸味のモカと苦味とコクのある豆をバランスよくブレンド。
趣のある見た目、松江にちなんだ商品、ということで、松江市観光の新たなお土産としてもおすすめです。

3冊セット版は専用ケース入り税込3,564円


「ばけばけ」の放送を見ながら、パッケージの物語や怪談を読みながら、
みなさまそれぞれのティータイムをどうぞごゆっくりお楽しみください。
【製品概要】

名称:レギュラーコーヒー(粉)
内容量:30g(10g×3袋)
保存方法:高温・多湿を避け冷暗所にて保存ください。
販売者:有限会社中村茶舗 島根県松江市天神町6 TEL(0852)24-0001
製造所:株式会社セイコー珈琲 黒瀬工場 広島県東広島市黒瀬町宗近柳国字下モ原10118-3
パッケージサイズ:148×105×28 mm
■会社概要会社名:有限会社中村茶舗
代表取締役社長:中村寿男
本社所在地:〒690-0064 島根県松江市天神町6
創業:1884年(明治17年)
資本金:720万円
従業員数:21名(2025年8月時点)
事業内容:日本茶(抹茶、煎茶、玄米茶他)、麦茶、コーヒー、麺類、ジェラート、などの製造・加工・販売(通販含む)(卸売含む)および茶道具の販売(通販含む)(卸売含む)。販売先は、一般、山陰両県の小売店、各種生協、県外企業、海外企業など。

ホームページ:https://nippon-tea.co.jp/
お茶を愛する町から、十人十色な一杯を。
中村茶舗が暖簾を掲げる島根県松江市にはお茶を愛した一人のお殿様が築いた、この町特有のお茶文化があります。
背筋が伸びる茶席での一服から、ポットで湯を注ぐ縁側での一杯までこの町の人々は日常の中で、様々な形でお茶を楽しんできました。
私たちはこの町の「おおらかな茶文化」を大切にしています。お点前でいただきたい方にも、タンブラーで気軽に持ち歩きたい方にも十人十色にお届けする、誰にもやさしいお茶屋でありたいと願っています。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ