〈いつ始まった?〉

 加賀藩の場合、1600年の関ケ原の戦いの前から、前田利家の正室芳春院(まつ)が人質として江戸に在住しました。2年後に加賀前田家2代で、藩主の利長が母の見舞いのため江戸に行き、徳川秀忠にあいさつしたのが始まりです。

 家康は戦いの後、外様大名が江戸に来ること、その妻子...